かもしか道具店 茶時間 萬古焼 湯さまし / 片口 / 200ml
「待つ時間」さえも、ご馳走になる
心と温度を整える「湯冷まし」

お茶を淹れるという行為は、単に喉を潤すだけのものではありません。
沸騰したお湯を一度この「湯冷まし」へ移し、湯気が落ち着くのを静かに待つ。
その数十秒の間こそが、慌ただしい日常をリセットし、自分自身を整える大切な儀式になります。
「茶時間 湯冷まし 直」は、そんな豊かな時間を象徴する、凛とした佇まいの道具です。
なぜ「湯冷まし」が必要なのか
それは、お茶の「旨味」を眠りから覚ますため

上質な煎茶や玉露には、リラックス成分である「テアニン(旨味・甘み)」が豊富に含まれています。
しかし、沸騰したての100℃近いお湯では、苦味や渋みの成分が強く出すぎてしまいます。
一度お湯をこの器に移すことで、お茶の旨味を最大限に引き出す理想的な温度(約70〜80℃)へと自然に下がります。
このひと手間が、驚くほど格別な一杯を生み出すのです。
お湯の準備が第一歩
味を自在にコントロールする喜び

湯冷ましを使う最大のメリットは、抽出温度を一定に保てること。
一煎目はぬるめのお湯で甘みを引き出し、二煎目は少し高めの温度で香りを立てる。
そんな繊細な味のコントロールが、この道具一つで可能になります。
「今日は少し甘めに淹れてみよう」と、自分好みの味を探求する喜びが広がります。
潔いほどに、美しく
レトロモダンを感じさせる「直」のフォルム

無駄を削ぎ落とした直線的なラインが美しい「直」シリーズ。
名前の通り潔いその形は、どんな食卓にも、どんなお茶のシーンにも品良く馴染みます。
和の伝統を感じさせながらも、どこか北欧デザインのようなモダンさも併せ持つ、いつまでも眺めていたくなるようなデザインです。
萬古焼の土がもたらす魔法
お茶の渋みを「まろやか」に変える

三重県菰野町の萬古焼で作られたこの湯冷まし。
表面に釉薬をかけない「炻器(せっき)」という素材は、土に豊富に含まれる鉄分がお茶の成分と反応し、味わいのカドを優しく取ってくれます。
お湯を通すだけで、角が取れたまろやかな美味しさへと変化する。
萬古焼の伝統技術が生んだ、自然の魔法が隠されています。
1人でも、2人でも
ちょうどいい容量「200ml」

満水容量で約200ml。
1人分をたっぷりと、あるいは2人分を分かち合うのに、大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感です。
手にすっぽりと収まるコンパクトな大きさながら、茶時間シリーズの急須(100ml / 150ml)と組み合わせてお使いいただくのに最適なボリュームに設計されています。
お湯を効率よく、自然に冷ます
計算された「広口」の開口部

お湯の温度をスムーズに下げるため、口が大きく開いたデザインを採用しています。
湯面が空気に触れる面積が広いため、ただ置いておくだけで自然にお湯が冷めていきます。
立ち上がる湯気を見つめながら、その静かな変化を視覚でも愉しむことができる、機能美あふれるカタチです。
一滴も無駄にしない
キレの良さを追求した「注ぎ口」

湯冷ましから急須へお湯を移す際、雫が垂れてテーブルを汚してしまうのはストレスなもの。
この湯冷ましは注ぎ口が鋭く立ち上がっており、驚くほど水キレが良いのが特徴です。
最後の一滴まで迷いなく注ぎきれる心地よさは、職人の細やかな手仕事による賜物です。
しっとりと吸い付くような、土肌の温もりを直接感じる喜び

釉薬のかかっていないマットな表面は、しっとりと手に馴染み、滑りにくいのが特徴です。
熱いお湯を入れても器の上部を持てば熱くなりすぎず、お茶を淹れる一連の所作をスムーズにサポート。
手のひらから伝わる土の温もりが、心を穏やかにしてくれます。
お茶だけじゃない、片口としての使い方
今夜の晩酌を彩る「酒器」としての愉しみ

注ぎ口のある「片口(かたくち)」としての美しさを活かし、冷酒や熱燗を楽しむ酒器としても活躍します。
萬古焼の落ち着いた質感が、日本酒の表情を豊かに演出。
お茶の時間だけでなく、夜のリラックスタイムにもそっと寄り添ってくれる、暮らしの万能な道具です。
ドレッシングやソース入れとして、洋の食卓にも馴染む万能さ

シンプルな黒一色のデザインは、お茶や酒器以外にも大活躍。
サラダに添える手作りドレッシングを入れたり、ハンバーグのソースを添えたり。
洋食のスタイリングにも不思議とマッチする、懐の深さが魅力です。
アイデア次第で、毎日の食卓の出番がもっと増えていきます。
急須や煎茶碗と合わせて楽しむ、統一感のある美しい食卓に

単品でお使いいただくのはもちろんですが、「茶時間」シリーズの急須や煎茶碗、和紙の茶缶などと組み合わせてお使いいただくのも大変おすすめです。
同じ世界観で作られた道具たちが揃うことで、テーブルコーディネートに美しい統一感が生まれ、いつものお茶の時間がさらに特別で豊かなものへと変わります。
心安らぐ「ひと手間」を贈る、大切な方への心温まるギフトとして

お茶の味わいを深め、待つ時間の豊かさを教えてくれる湯冷ましは、大切な方への贈り物にも最適です。
「毎日忙しいと思うけれど、たまには美味しいお茶を淹れてゆっくり休んでね」という、相手を思いやる優しいメッセージがまっすぐに伝わるギフトになります。
すでに急須をお持ちのお茶好きな方へ、一段上の美味しさを楽しんでいただくための「プラスワン」の贈り物として。
あるいは、「茶時間」シリーズの急須や煎茶碗とセットにして、ご結婚祝いや母の日、敬老の日など、特別な日の心温まるプレゼントとしても大変喜ばれます。
長く美しく、あなただけの一生モノへ「育てる」喜び

使い込むほどに、指先や手のひらに少しずつ馴染み、器の表情がまろやかになっていく過程を楽しめるのが焼き物の醍醐味です。
日々の暮らしの中でともにお茶の時間を重ねることで、愛着が湧き、手にしっくりと馴染む「我が家だけの一生モノ」へと育っていく過程をお楽しみください。
茶時間とは

「お茶を愉しむ」をふたたび文化に
茶器・茶葉・茶菓子が織りなす至福のひととき「茶時間」は、「お茶の時間」に関わるかもしか道具店の総合ブランドです。
古くから日本の日常の中で紡がれてきた大切な生活文化である「茶器」「茶葉」「茶菓子」。
茶時間では、これら3つの関係を現代の暮らしに合わせて結び直し、これからの新しいお茶の時間のあり方をご提案しています。
単なる道具作りにとどまらず、今後はさまざまな茶器、茶葉、茶菓子に関わる各地の地場産業とも協業していく予定です。
「お茶を愉しむ」という行為そのものをふたたび文化として根付かせたい。
そんな願いを込めて、「お茶」で創る至福の時間を皆さまの食卓へとお届けし、大切に育んでいきます。
かもしか道具店

約300年続く「萬古焼」の伝統技術と、現代の暮らしに寄り添う職人の想い
製造を手掛けるのは、三重県菰野町で窯を構える「山口陶器(かもしか道具店)」。
長い歴史を持つ「萬古焼」の伝統技術を受け継ぎながら、現代の私たちの暮らしに寄り添う道具を日々生み出しています。
職人の手仕事ならではの温もりを感じてください。
萬古焼(ばんこやき)ってどんな焼き物?
「永遠に変わらずに残るように」という願い
300年受け継がれる温かな手仕事
萬古焼(ばんこやき)は、江戸時代中期から現在の三重県で約300年もの間、大切に受け継がれてきた伝統的な焼き物です。
その名前には、開窯した先人の「いつの世までも永遠に伝わってほしい」という『萬古不易(ばんこふえき)』の切なる願いが込められています。
美術品として飾るだけでなく、「日々の暮らしの中で使われること」を大切にした実用性と丈夫さこそが、萬古焼の最大の魅力です。
直火にかけても割れにくい優れた耐熱性を持つ「土鍋」や、日常使いにぴったりな硬く焼き締まった「器」など、職人たちは時代ごとの暮らしのニーズに寄り添い、たゆまぬ工夫で土の配合や焼き方を研究してきました。
手にするとなぜかホッとする、土の素朴な温もり。
そして、使い込むほどに少しずつ表情を変え、手にしっくりと馴染んでいく「育てる楽しみ」。
300年の伝統と職人の想いが詰まった萬古焼の道具たちが、毎日の食卓をさらに温かく、豊かなものにしてくれます。
【土鍋】
食材の旨味を引き出す、抜群の耐熱性と保温性
陶土に特殊な鉱物を混ぜることで、直火にかけても割れにくい非常に高い耐熱性を誇ります。
火の熱を穏やかに蓄え、じっくりと食材に伝えるため、お米はふっくらと、煮込み料理は芯まで柔らかく、旨味を最大限に引き出します。
保温性も高く、食卓へ運んだ後も温かさが長続きするのも嬉しいポイントです。
【茶器】
お茶の渋みをまろやかに変える、土の魔法
萬古焼の急須には、鉄分を豊富に含んだ土が使われています。
釉薬(コーティング)をかけずに焼き上げることで、この鉄分がお茶の渋み成分(タンニン)と反応。
カドの取れたまろやかで甘みのある味わいへと変化させます。使い込むほどに茶渋が馴染み、艶やかに育っていく過程も格別です。
【器】
日常使いに寄り添う、丈夫さと土の温もり
石のように硬く焼き締まった「炻器(せっき)」などをはじめ、水を通しにくく、毎日の食卓で気兼ねなく使える丈夫さが魅力です。
土本来の素朴で優しい風合いは、和洋問わずどんなお料理も美味しそうに引き立て、いつもの食卓にほっとするような温もりと彩りを添えてくれます。
製品仕様とお手入れに関するご注意

【製品仕様】
サイズ: 約 Φ10cm × H5.5cm
容量: 約 200ml(満水時)
素材: 炻器(萬古焼)
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【長く愛用いただくために】
萬古焼の器は、大切に扱うことで「育って」いきます。
ご使用後は水やぬるま湯で優しく洗い、しっかりと乾燥させてから収納してください。
旨味を引き出す、湯冷ましを使った丁寧な淹れ方

湯冷ましを取り入れたお茶の淹れ方は、決して難しくありません。
以下の手順で淹れることで、お茶本来の甘みと旨味が引き出された格別な一杯をお楽しみいただけます。
1、茶葉の準備
急須に茶葉を1杯につき3グラム(茶匙又はティースプーン1杯)を入れます。
2、お湯を注ぐ
沸騰したお湯を湯ざましに注ぎます。
3、適温で急須へ
湯ざましに入れたお湯を急須に注ぎます。(ここで70〜80℃に下がります)
4、蒸らす
蓋をして約1分間蒸らします。
5、均等に注ぐ(廻し注ぎ)
少量ずつ数回に分けて必要な量を順番に注ぎます。(もし湯呑みが2つあるなら、A→B→B→Aの順)
6、最後の一滴まで
最後の一滴まで注ぎ切ります。(ここに一番旨味が凝縮しています)