本日は京都の風呂敷専門メーカー「むす美」の春の新作展に訪問してきました。
東京は会期が 6月21日(水)~23日(金)と少し先になるそうですが、一足先に京都の展示会へ伺いました。
今回の新作展のテーマは「いろ と くらし」
以下 むす美様のホームページより引用です。
昨今、サスティナブルの観点から再利用可能な包装用品として見直されているふろしき。
「ラッピング」や「パッケージ」としての役割を見つめ直し、今日の暮らしの中でご利用いただけるようにカラーラインナップを整えました。
従来のイメージである和のアイテムはもちろん、ファッションやインテリア、またオーガニックやSDGsと関連するアイテムとの相性もバッチリです。
暮らしに彩りを与えるふろしきの数々をぜひご覧ください
実際に足を運んでみると、いつもながら美しいディスプレイに目を奪われました。
新作風呂敷
まず目に入ったのはオーガニックコットンを使用した「MUSUBI ORGANIC 無地」の新色です。
既存の紺・赤は日本の伝統的なカラーという印象でしたが、新色はダークブラウンやスモーキーピンクなど今のライフスタイルに合いそうなナチュラルな色展開。環境意識の高いオーガニック食品やサスティナブル商材を扱っているブランドが展開しやすいようイメージしたカラーリングだそう。
たしかにこんな素敵なラッピングに包まれて届いたらうれしいですし、いただいた後にどんな使い方するか考えるのも楽しそうです。
近年の風呂敷は女性的なデザインが多いイメージだったので、男性でも使いやすそうなカラーが多いのはうれしい限りです。
同じく無地のカラーリングを増やしたのは「ポリエステルちりめん 無地」
こちらはちりめんのシボが高級感があり、より特別感があります。
抹茶や黒、紺などオーガニックコットンシリーズよりは和のカラーよりですが、ピンクは母の日、紺や黒はシックな贈り物にと用途は広がりそうです。
琳派の図案や名物裂など日本の伝統モチーフをちりめん風呂敷にした「光悦ちりめん」にも新柄が増えています。
こちらのシリーズはタペストリーとして飾っても美しく、展示サンプルを見てもらうとわかりますが、包むことで広げたときとは異なる表情になるのが魅力の風呂敷です。
包んだらどのように柄が出るのかは慣れないとイメージしにくいですが、偶然良い柄の出方をすることがあるのでいろいろ試したくなります。
むす美の風呂敷と言えば、という人気シリーズである「伊砂文様」も新色追加。
定番柄の梅(ウメ)は淡いピンクとミントの配色。
新芽(シンメ)は最近人気色だという明るい黄色をセレクト。
写真だとミントの色が濃く出てしまっていますが、実際はナチュラルで明るい色目です。定番のアカ/グリーンとはガラッと印象が変わります。
サスティナブルな取り組み
新商品のご紹介以外にもいろいろと近況お伺いしましたが、企業姿勢としてサスティナブルな取り組みを様々されていることが素晴らしいと思いました。
商品のパッケージひとつとっても個別のプラスティックの包装からシンプルな紙の帯に変更されており、その帯のシールも紙製という徹底ぶり。
さらに展示会参加のお土産にと、「リサイクル風呂敷」のテスト版をいただきました。
こちらは風呂敷をつくる工程で出来てしまう端切れ(はぎれ)を細かく粉砕して再度糸にして蘇らせているそうです。
風呂敷自体がエコでサスティナブルな存在ですが、風呂敷専門メーカーとしてさらなる取り組みをする姿勢には頭が下がります。
勿体ない精神と創意工夫の詰まった風呂敷は日本文化を代表する品物ですので、しっかり魅力を伝えていきたいと思います。