こんにちは
羽田空港店スタッフ鳴島です。
今回は、京都の風呂敷専門メーカー「むす美」の新作展示会の東京展にお伺いさせていただきました。
今回のテーマは「清風」
以下 むす美様のホームページより引用です。
今回のテーマは、禅の言葉の「歩歩起清風(ほほせいふうおこる)」に由来しています。
直訳すると「その人が歩くと、その人の周囲には清らかな風が吹く」という意味ですが、人生の旅路において、少しずつ歩んでいくことの大切さを示唆する言葉でもあります。
私たちも言葉の通り、これからも一歩一歩の歩みを大切に、清らかな風を起こせるよう努めてまいります。
むす美新作風呂敷
会場に足を踏み入れると、早速新作の風呂敷が展示されていました。まず最初に目を引いたのは、「鳥獣人物戯画」の新作。
50 鳥獣人物戯画(50cm)
こちらの風呂敷は鳥獣人物戯画の絵巻物をイメージしたデザインです。
鳥獣人物戯画とは、京都市右京区の高山寺に伝わる紙本墨絵の絵巻物です。
擬人化された動物達を描いたもので、その自由で愉快な作風は日本初の漫画とも言われ、漫画やアニメーションの元祖とも言われているそうです。
こちらのデザインは四隅にそれぞれ異なる色を配置し、包む方向によって様々な変化が楽しめるようになっていてとっても可愛らしい印象でした。
今まであまり商品化されなかった鳥獣人物戯画のマイナーな動物達もデザインに取り入れているのだそうです。
風呂敷に近づいてよーく見てみると所々に金が入っていて、さりげない上品さが素敵だな〜と思いました。
むす美様ホームページより画像引用
100 鳥獣人物戯画(100cm)
こちらは物語に登場する蓮の葉で作られた弓矢の的を大きな円に見立てたデザインです。
エコバッグとして使用する際は、動物がちょうど正面に現れるように配置されているのだそうです。
自分のお気に入りの動物を探すのも楽しみのひとつですね。
58 雪月花(58cm)
こちらは四季折々の情景や吉祥文様などが描かれた日本の伝統工芸品をテーマとしたシリーズです。
日本の伝統工芸品は年代や国境を超えて注目されているそうで、日本の文化が好きな海外の方にも喜んで頂ける漆のお椀や八角盆をモチーフにされたそうです。
同じ風呂敷でも色が赤・黒・金になると一気に高級感が溢れ出ていて感動しました。
120 雪月花(120cm)
こちらは背景色を黒にすることでファッションやインテリアにも相性が良いデザインです。大きめな風呂敷なので、バッグやストールとしてもおすすめだそうです。
今回の展示会が開催されたスタジオは吹き抜けになっており、天井から「雪月花」の風呂敷が吊るされている様子はまるでお着物のようで、とても美しく感じました。その美しさに、アートとしてお部屋に飾るのも素敵だなと思いました。
むす美様ホームページより画像引用
100 アクアドロップリサイクル まる/しかく(撥水)
こちらは廃棄されたユニフォームなどのポリエステル繊維を再利用したリサイクルポリエステルを生地のヨコ糸に使用し、全体の55%がリサイクルポリエステルとなっています。
水や汚れに強いので、日常のエコバックとしてはもちろん、雨の日のバッグのカバーリングとしても活用できます。
撥水加工が施されていることで、テーブルクロスやアウトドア、スポーツ、さらにはおむつ替えシートなど、育児のシーンでもさまざまな活用方法があり、とても便利だと感じました。また、日本は災害の多い国であるため、防災グッズとしても役立つのではないかと思いました。
むす美様ホームページより画像引用
今回の展示会が開催された時期がちょうどバレンタインシーズンであったため、展示場の壁にはリバーシブルの風呂敷で作られたハート型が飾られており、とても可愛らしかったです。
風呂敷包みのレクチャー
展示会の後半は風呂敷のお包みのレクチャーをしていただきました。
羽田空港店では、お客様から風呂敷で商品を包んでほしいと頼まれることがよくあります。そのため、今回はいい機会だと思い、いろんな包み方を教えてもらいました。
まずは風呂敷の基本的な結び方、「真結び」を復習しました。真結びは解けにくく、解きたいときはひとつのコツでするりと解ける便利な結び方です。結び目が縦にならない方法です。
風呂敷リボン包み アレンジ
こちらは「リボン包み」をアレンジして、リボンの箇所をお花にしたものです。
リバーシブルの風呂敷を使うと飾りの部分が異なる色になって華やかになります。
風呂敷お花包み 輪ゴムなし
こちらは輪ゴムを使わないお花包みです。
普通のお花包みは輪ゴムで縛って作るのですが、輪ゴムがないときでもできる包み方を教えていただきました。
お包み以外にも、大判の風呂敷を使って、羽織やスカートのアレンジ方法を教えていただきました。風呂敷は自由自在に使える便利なアイテムで、ファッションとしても非常におしゃれです。大判の風呂敷はその大きさを活かして、羽織りやスカートなど、さまざまなスタイルにアレンジできます。
今回の展示会を通して、改めて風呂敷の価値に気づくことができたのは素晴らしい経験です。今後も、羽田空港店で風呂敷を上手に扱いながら風呂敷が持つ実用的な面や、文化的な意義を広めていくことで、より多くの人々にその魅力を伝えていきたいと考えています。